CRPとは?血液検査の数値が示す意味をわかりやすく解説

血液検査の結果を開いたら、CRPの横だけに印が付いていた。そんなとき、まず何を心配すればよいのか迷いますよね。

数値を検索すると多くの病名が出てくるため、かえって意味がつかみにくくなることもあります。わたしも最初は、病名を表す項目だと思いかけました。

こんにちは、『ゴイノワ』のナギです。今回はCRPが何を示すのか、高いときや低いときの受け取り方まで、順を追ってほどいていきます。

目次

CRPは炎症を知る手がかり

CRPは「C-reactive protein」の略で、日本語ではC反応性たんぱく、またはC反応性蛋白と呼ばれます。血液中にあるたんぱく質の一つです。

体内で炎症が起こると、炎症に関わる物質の刺激を受けて、主に肝臓で作られるCRPの量が増えます。その量を血液検査で測ったものがCRP値です。

CRPの正式名称

C反応性たんぱくと呼ばれる血液中の物質

数値が上がる理由

体内の炎症や組織の損傷に反応して増えるため

検査で見ること

炎症の有無や程度、時間による変化

CRPは病名ではなく、炎症を探る目印です。まずここを押さえておくと、検査票の数字だけを見て結論を急がずに済みます。

そもそも炎症とは何だろう?

炎症とは、細菌やウイルス、けがなどの刺激を受けたときに起こる体の防御反応です。赤み、腫れ、熱、痛みなどは身近な炎症の現れです。

炎症という言葉から、すぐに深刻な病気を思い浮かべる人もいるかもしれません。ただ、傷ついた部分を修復しようとする反応も炎症に含まれます。

たとえば、転んで膝をすりむいたあとに赤く腫れるのも炎症です。風邪でのどが痛くなったり、発熱したりする状態にも炎症が関係しています。

CRPが高いと何がわかるの?

CRPが基準範囲より高いときは、体のどこかに炎症や組織の損傷がある可能性を考えます。ただし、CRP自体が痛みや発熱を起こすわけではありません。

数値が上がる場面には、細菌や一部のウイルスによる感染症、自己免疫疾患、外傷、手術後などがあります。原因によって上がり方は異なります。

ナギ

高い数値だけで病名は決まりません

ここでわたしは一度止まりました。「高いほど特定の病気らしい」と考えたくなりますが、CRPから読み取れるのは炎症反応の存在や程度までです。

数値だけでは病名を決められない

CRPは炎症の場所を直接示す検査ではありません。肺で起きているのか、腸なのか、関節なのかといった部位までは、CRPの数字だけではわかりません。

同じ数値でも、発熱やせきがある人と、けがの治療後の人では医師が考える原因が変わります。年齢、持病、症状が始まった時期も判断材料になります。

CRPから読み取ることCRPだけでは決められないこと
炎症反応がある可能性炎症が起きている部位
炎症の程度を探る手がかり具体的な病名や原因
前回からの数値の変化必要な薬や治療方法

検索中に見つけた病名と自分の数値を、そのまま結び付けないほうがよい理由はここにあります。医師は診察やほかの検査も合わせて原因を探ります。

高くなる代表的な場面を知る

CRPが上がる代表的な場面として、まず挙げられるのが感染症です。特に細菌感染では高くなることが多く、肺炎や尿路感染症などで測定されます。

ただし、細菌感染なら必ず大きく上がる、ウイルス感染なら上がらない、と単純には分けられません。感染した部位や検査の時期によって差が出ます。

感染症

細菌感染などで数値が上がることがある

炎症性の病気

関節や腸などの炎症に伴って増えることがある

組織の損傷

けがや手術後にも一時的に上がることがある

関節リウマチなどの炎症性疾患や、組織が傷ついた状態でも上昇します。検査を受ける前にけがや手術があった場合は、その情報も医師に伝えたいところです。

基準値はどこまでなら正常?

CRPの結果には、一般にmg/dLという単位が使われます。基準範囲は医療機関や検査方法によって異なり、0.14以下や0.30以下などの表示があります。

そのため、インターネットで見つけた一つの基準値だけを使うのではなく、手元の検査票に印刷された範囲を見る必要があります。

基準値を見るときは単位も確かめるのがコツです。mg/dLとmg/Lでは数字の表し方が違うため、単位を見ずに比べると誤解につながります。

少し高い場合はどう受け取る?

基準範囲を少し超えていても、その一回の結果だけで重い病気と決まるわけではありません。軽い炎症や風邪などで一時的に上がる場合もあります。

反対に、数値がわずかな上昇でも、症状や経過によっては追加の確認が必要になることがあります。数字の大きさだけで受診の要否は決められません。

不安になる気持ちは自然ですが、まず検査を受けた理由を思い出してみてください。健診で偶然見つかったのか、発熱や痛みがあって測ったのかでも意味が変わります。

低ければ炎症はないと言える?

CRPは低いこと自体が問題になる項目ではありません。通常は、基準範囲内であれば、その時点で強い炎症反応を示していないと受け取ります。

ただし、炎症が起きた直後はまだ数値が上がっていないことがあります。CRPは刺激を受けてから作られるため、変化が現れるまで時間がかかるからです。

一部の感染症や炎症では、症状があっても大きく上がらない場合があります。CRPが低いという理由だけで、つらい症状を我慢する必要はありません。

白血球との違いも見ておこう

検査票では、CRPと一緒に白血球数が記載されていることがあります。白血球は、細菌などの異物から体を守る細胞で、WBCと表示される項目です。

白血球数は体を守る細胞の数を示し、CRPは炎症に反応して増えるたんぱく質の量を示します。似た目的で使われますが、測っているものは別です。

検査項目何を示しているか変化の特徴
CRP炎症に反応して増えるたんぱく質炎症後に少し遅れて上がる
白血球数体を守る白血球の数比較的早く変化することがある

一般に白血球は炎症後の比較的早い時期に変化し、CRPは数時間遅れて上がり始めます。この時間差から、片方だけ高くなることもあるんですね。

一回の数値より変化も手がかり

CRPは、その日の数値だけではなく、時間とともにどう変わったかを見るためにも使われます。治療後に下がってくれば、炎症が治まりつつある手がかりになります。

一方で、症状が続き、数値も下がらない場合は、原因や治療内容を再び確かめる材料になります。過去の検査結果があるなら、前回値にも目を向けてみましょう。

症状が軽くなった直後でも、CRPが高めに残る場合があります。体調と検査値の変化には時間差があるため、検査を受けた日も一緒に考える必要があります。

検査票を見るときの四つの順番

結果を受け取ったら、数字の高さだけを眺めるより、いくつかの項目を順番に見るほうが意味をつかみやすくなります。

わたしなら、まず手元の検査票から見ます。検索で見つけた他人の数値より、自分が受けた検査の基準範囲や単位のほうが先です。

  • 検査票の基準範囲を見る
  • 数値の単位を確かめる
  • 前回の結果と比べる
  • 当日の症状を思い出す

この四つを確認すると、診察で伝える内容も見つけやすくなります。発熱や痛みが始まった日、服用した薬なども、覚えている範囲で伝えてください。

医師に確認したいことは何?

説明を受けても意味がつかみにくいときは、「この数値から何を疑っているのか」「再検査は必要か」と具体的に聞くと話がわかりやすくなります。

前回より上がっているのか、下がっているのかも確認したいところです。治療中なら、今回の変化を医師がどう受け取っているか聞いてみてください。

高熱や強い痛み、息苦しさなどがある場合は、CRPの結果だけを待って判断せず、症状を医療機関へ伝えます。体調の変化は数字では代えられません。

CRPは体の反応を読む目印

CRPとは、体内で炎症や組織の損傷が起きたときに増えるたんぱく質です。血液検査では、炎症の有無や程度、治療後の変化を探るために使われます。

数値が高くても、それだけで病名や炎症の場所は決まりません。基準範囲、単位、症状、前回値などを合わせて受け取ることが、意味をつかむ近道です。

次に検査票を見るときは、CRPの数字と一緒に、その日の体調を一行だけメモしてみてください。診察で状況を伝える小さな手がかりになりますよ。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ゴイノワ」ナギ

『くらしごと』では、暮らしの中で気になることや、動く前にちょっと確認しておきたいことをわかりやすくまとめています。

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