パソコンの商品ページを開くと、CPUの名前や数字がずらりと並んでいます。何となく性能に関わるとは分かっても、最初にどこを読めばよいのか迷いやすいところです。
こんにちは、『ゴイノワ』のナギです。わたしも以前は「CPUはパソコンの頭脳」という説明だけで読み流し、製品を比べる場面で手が止まりました。
今回はCPUが何をしている部品なのか、メモリやGPUとは何が違うのかを、身近な使い方に重ねながらほどいていきます。
CPUとは何をする部品?
CPUは「Central Processing Unit」の略で、日本語では中央処理装置や中央演算処理装置と呼ばれます。パソコンの中で計算や制御を受け持つ、中心的な部品です。
CPUは命令を読み取り、必要な処理を進める役と覚えると、意味をつかみやすくなります。
- 正式名称
-
Central Processing Unitの頭文字です
- 主な仕事
-
計算やデータ処理、各部品の制御を行います
- よくある呼び方
-
プロセッサーと表記される場合もあります
文字を入力する、アプリを開く、写真を表示する。みなさんが普段行っている操作でも、CPUはプログラムから受け取った命令に応じて働いています。
「パソコンの頭脳」はどこまで正しい?
CPUは「パソコンの頭脳」にたとえられることがよくあります。短い言葉で立場を伝えられるので、初めて聞く人には分かりやすい表現です。
ただし、人間の頭脳のように、自分で目的を考えて自由に判断するわけではありません。基本的にはプログラムに書かれた命令を読み、その内容に沿って処理します。
ナギ頭脳より、働き者の司令役かも
わたしなら「何でも考えてくれる頭脳」よりも、「届いた指示を読み、各所へ仕事を振り分ける司令役」と覚えます。このほうが実際の働きに近いんですよね。
クリックした後に何が起きるのか
たとえば、パソコンでブラウザのアイコンをクリックしたとします。CPUはクリックの情報を受け、ブラウザを起動するために必要な命令を順番に処理します。
命令の扱い方は、大まかに「取り出す」「読み取る」「実行する」という流れです。実際にはさらに細かな動きがありますが、最初はこの三段階で十分でしょう。
| 段階 | CPUが行うこと |
|---|---|
| 取り出す | 実行する命令をメモリから読み込みます |
| 読み取る | どのような処理を求められているか判断します |
| 実行する | 計算や比較、データの受け渡しを行います |
この流れは、ごく短い時間の中で何度も繰り返されます。画面上では一瞬に見える操作も、内部では多くの命令が受け渡されているというわけです。
CPUの性能を表す数字の読み方
CPUの商品説明には、コア数やスレッド数、クロック周波数などが書かれています。数字が多くて身構えますが、それぞれが示す内容は異なります。
ここで一度止まりたいのが、「数字が大きければ、いつでも速い」とは限らない点です。CPUの設計や世代、使うソフトによって、実際の速さは変わります。
- コア数
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処理を行う中核部分の数を示します
- スレッド数
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同時に扱える処理の数を示す目安です
- クロック周波数
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動作の周期をHzやGHzで表した数値です
- キャッシュ
-
よく使うデータを一時的に置く場所です
異なる世代のCPUを周波数だけで比べないことも覚えておきたいところ。同じ3GHzでも、設計が違えば一回の動作で進められる仕事量が変わります。
コア数が多いと何が変わる?
コアは、CPUの中で実際に命令を処理する部分です。コアが複数あると、いくつかの仕事を分担しやすくなり、同時に行う作業へ対応しやすくなります。
たとえば、動画を書き出しながらWebページを開き、別のソフトで文章を書く場面です。複数のコアがあれば、それぞれの処理を分けて進められる場合があります。
とはいえ、すべてのソフトが多くのコアを同じように使えるわけではありません。日常的な作業では、コア数を増やしても変化を感じにくいこともあります。
クロック周波数だけでは決められない
クロック周波数は、CPUが動作する周期を示す数値で、一般的にはGHzで表されます。数値が高いほど、一定時間内に多くの周期を刻めることを示します。
ただし、周波数はCPUの速さを決める材料の一つにすぎません。一回の周期で進められる処理量や、キャッシュ、コアの構成なども関係します。
型番の数字が近くても、発売された世代が新しいCPUのほうが効率よく処理できる場合があります。わたしなら、周波数を見る前に世代を確かめます。
CPUとメモリは何が違う?
CPUと一緒によく見かけるのがメモリです。CPUが命令を処理する役なら、メモリは使用中のデータを一時的に置いておく場所にあたります。
よく使われるのは、CPUを作業する人、メモリを机にたとえる説明です。仕事が速い人でも、机が狭ければ資料を何度も出し入れすることになります。
| 部品 | 主な役割 |
|---|---|
| CPU | 命令を読み、計算や制御を行う |
| メモリ | 使用中のデータを一時的に置く |
| ストレージ | 写真や文書などを長く保存する |
CPUが高性能でも、メモリが少ないと、複数のアプリを開いた場面で動きが重くなることがあります。パソコンの使い心地は一つの部品だけでは決まりません。
ストレージはデータを残す場所
ストレージは、文書や写真、動画、アプリなどを保存しておく部品です。現在のパソコンでは、SSDと呼ばれる保存装置が広く使われています。
メモリに置かれたデータは基本的に電源を切ると失われますが、ストレージのデータは電源を切っても残ります。短期的に使う場所と、長く保管する場所の違いです。
CPUを作業する人、メモリを机、ストレージを引き出しと考えると、三つの役割を分けて覚えやすくなります。似た数字が並んでも、担当する仕事は別なんです。
CPUとGPUの得意分野の違い
GPUは「Graphics Processing Unit」の略です。もともとは画像や映像を表示するための計算を得意とする部品として発展してきました。
CPUはさまざまな命令へ柔軟に対応する一方、GPUは似た計算を大量に並べて進める処理を得意とします。ゲームや動画編集、3D制作などで力を発揮する部分です。
どちらが優れているという話ではありません。日常的な操作を広く担当するCPUと、特定の計算をまとめて進めるGPUでは、受け持つ仕事が違います。
プロセッサーとは同じ意味なのか
パソコンの商品説明では、CPUの代わりに「プロセッサー」と書かれていることがあります。一般向けの説明では、ほぼ同じ意味で使われる場面も少なくありません。
ただし、プロセッサーは本来、命令を処理する装置を広く指す言葉です。そのため、文脈によってはCPUだけでなく、GPUなどを含めて使われることもあります。
商品ページで「搭載プロセッサー」と書かれていたら、その近くにある製品名を見てみましょう。Intel CoreやAMD Ryzenなどなら、CPUを示していると考えられます。
用途に合うCPUを選ぶ順番
CPUを選ぶ場面では、最初から細かな型番を比べ始めると迷いやすくなります。まず、自分がパソコンで何をするのかを思い出すところから始めます。
Web閲覧や文書作成が中心なのか、動画編集やゲームも行うのか。使うソフトが変われば、必要になるCPUの性能や、予算をかけたい部品も変わります。
- 普段使うソフトを思い出す
- CPUの世代と型番を見る
- メモリ容量もあわせて見る
この順番なら、必要以上に高価なCPUだけを追いかけずに済みます。逆に負荷の大きい作業をする人は、どこに余裕を持たせたいかが分かりやすくなります。
パソコンの用途ごとに考えてみる
メールや文書作成、Web閲覧、動画視聴が中心なら、最上位のCPUが必要とは限りません。日常向けのモデルでも、十分に使える場合があります。
写真の現像や動画編集、3D制作、ゲーム配信などを行う場合は、CPUへかかる負担が増えます。処理時間を短くしたいなら、コア数や世代にも余裕がほしいところです。
ゲームではCPUだけでなく、GPUの性能も使い心地に関わります。何をするかによって優先する部品が変わるため、CPUの名前だけで決めないほうがよいでしょう。
CPU使用率が高いとはどういう状態?
パソコンの設定画面やタスクマネージャーでは、CPU使用率が表示されることがあります。これは、その時点でCPUの処理能力がどのくらい使われているかを示す目安です。
重いソフトを起動した直後や、動画を書き出している最中に使用率が高くなるのは珍しくありません。作業が終わった後に下がるなら、すぐ異常とは言えません。
何もしていないのに高い状態が続く場合は、裏で更新や検索処理が動いている可能性があります。まずはタスクマネージャーで、使用量の多いソフトを見てみます。
CPUを知ると製品ページが読みやすい
CPUとは、プログラムの命令を読み取り、計算や各部品の制御を行う中心的な部品です。「パソコンの頭脳」は便利なたとえですが、実際には指示を受けて処理する役と考えると理解しやすくなります。
コア数やクロック周波数は性能を見る材料ですが、一つの数字だけでは判断できません。CPUの世代や用途に加え、メモリやGPUとの組み合わせも使い心地に関わります。
次にパソコンの商品ページを開いたら、まずCPUの製品名と世代を一つ見てみてください。自分が使うソフトを思い浮かべながら読むと、数字の意味が少しずつ身近になりますよ。










