Diorについて調べ始めると、バッグや香水の話はすぐ見つかるのに、「そもそもどう始まったの?」というところで一度止まりませんか?
こんにちは、『ゴイノワ』のナギです。わたしもDiorの歴史を追ってみると、最初から今のような巨大ブランドだったわけではない点が気になりました。
大きな転機は1947年。まずは戦後のパリで発表された「ニュールック」を知ると、その後の流れがかなりつかみやすくなります。
Diorは1946年に始まった
Diorの創業者は、フランスのファッションデザイナー、クリスチャン・ディオールです。1905年、フランス北西部のノルマンディー地方で生まれました。
すぐに服飾の道へ進んだわけではありません。政治学を学んだあと、1930年代にはデザイン画を売り、ロベール・ピゲなどのもとで経験を積んでいます。
そして1946年、実業家マルセル・ブサックの支援を受けて自分のメゾンを設立。場所は、現在もDiorを象徴するパリのモンテーニュ通り30番地でした。
- 創業者
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クリスチャン・ディオール
- 創業
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1946年、フランス・パリ
1947年にニュールックが誕生
Diorの名前を一気に広めたのが、1947年2月12日のファーストコレクションです。発表されたのは、創業翌年のことでした。
丸みのある肩、細く強調されたウエスト、長く豊かなスカート。当時の戦時中の簡素な服とはかなり違うシルエットだったんですね。
この新鮮さを見た『Harper’s Bazaar』編集長のカーメル・スノーが「New Look」と表現し、その呼び名が広まりました。
ナギここがDior史の最初の転機です
なぜニュールックは特別だった?
ここでわたしが一度止まったのは、「きれいな服だったから有名になった」という話だけでは、少し足りない気がしたところです。
第二次世界大戦中は物資が不足し、布地にも制限がありました。そんな時代の直後に、たっぷり布を使った女性らしい服をDiorが打ち出したわけです。
つまり服の形だけでなく、登場した時代にも意味があったということ。V&Aも、1947年のニュールックを戦後ファッションの大きな節目として紹介しています。
「バー」スーツが象徴になった
ニュールックを知るとき、よく登場するのが「バー」スーツです。淡い色のジャケットと黒いロングスカートを組み合わせた装いでした。
ジャケットは腰を細く見せつつ、ヒップへ向かって曲線を描く形。現在のDior公式でも、ブランドを象徴するシルエットとして扱われています。
「Diorらしさって何だろう」と迷ったら、わたしならまずこの服を見ます。今のバッグだけを見ていると気づきにくい、ブランドの出発点が見えてくるからです。
香水も1947年から始まった
Diorというと香水を思い浮かべる人も多いですよね。実はファッションだけが先に長く続き、あとから香水が加わったわけではありません。
最初のコレクションと同じ1947年には、香水「Miss Dior」も誕生しています。クリスチャン・ディオール自身が香りに強い関心を持っていました。
ここは意外でした。服と香水がほぼ同時に始まっていると知ると、現在のDiorにファッションとビューティーの両方があることも自然に感じられます。
創業者の死後もDiorは続いた
クリスチャン・ディオールが自身のブランドを率いた期間は、意外に長くありません。1957年、52歳で亡くなっています。
その後、若きイヴ・サンローランが後を継ぎました。以降もマルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレなど、複数のデザイナーへ受け継がれていきます。
さらにジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリらが、それぞれの時代にDiorの服を手がけてきました。
| 時期 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1946年 | クリスチャン・ディオールがメゾンを設立 |
| 1947年 | 初コレクションでニュールックが誕生 |
| 1947年 | 香水「Miss Dior」が誕生 |
| 1957年 | クリスチャン・ディオールが死去 |
| その後 | 歴代デザイナーがブランドを継承 |
| 現在 | ジョナサン・アンダーソンが指揮 |
今も受け継がれているもの
デザイナーが代われば、服の雰囲気も当然変わります。それでもDiorがまったく別のブランドになったわけではありません。
細いウエストや立体的なシルエット、花や庭園とのつながりなど、創業者の時代から繰り返し現れる要素があります。
2026年現在はジョナサン・アンダーソンがDiorを率いています。歴史をそのまま再現するのではなく、新しい服の中に過去とのつながりが残されているんですね。
Diorの歴史はここから見る
Diorの歴史を簡単にたどるなら、「1946年の創業」「1947年のニュールック」「歴代デザイナーへの継承」の三つを押さえると流れが見えてきます。
バッグや香水からDiorを知った人でも、その奥には戦後のパリから続く物語があります。現在の商品に昔の意匠が使われることもあり、歴史を知ると気づける部分が増えます。
次にDiorを見る機会があったら、まず「バー」スーツの写真を一枚見てみてください。今のDiorへつながる最初の一歩が、かなり分かりやすく見えてきますよ。












