「5w1h」という言葉、なんとなく聞いたことはあるけど、意味を人に説明しようとすると少し詰まる、という方もいるんじゃないでしょうか?
わたしもはじめ、「6つの要素? それって何を整理するためのものなの?」というところで一度立ち止まりました。『ゴイノワ』のナギです。
この記事では、5w1hの意味と6つの要素の内容、ビジネスで使われる場面、似た言葉との違いまで順に確認していきます。
5w1hの意味、まずここから
5w1hとは、When・Where・Who・What・Why・Howという6つの疑問詞の頭文字をとったフレームワークです。5つのWと1つのHで構成されているため、「5W1H」と表記します。
読み方は「ごだぶりゅーいちえいち」。情報を整理したり、相手に正確に伝えたりするための基本的な考え方として、ビジネスの現場で広く使われています。
起源をたどると、古代ギリシャの弁論術にまでさかのぼると言われています。1560年にはイギリスの修辞学者トマス・ウィルソンが著書の中で似た概念を紹介していたことが確認されています。現代のビジネスで使われている形になったのはジャーナリズムや議事録作成の分野を経て、というながれです。
6つの要素、一つずつ見てみる
5w1hを構成する6つの要素は、それぞれ「何について答えるか」が少しずつ違います。まずこの6つをざっと把握しておくと、使うときに迷いにくくなります。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
この6つがそろうと、「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように」という情報の骨格が出来上がります。一つでも抜けると、話が途中から見えなくなるような感覚がありますよね。
ビジネスで使われる場面
5w1hがよく出てくるのは、上司への報告・連絡・相談(いわゆる報連相)のシーンです。「何があったか」だけを伝えてしまうと、相手に「いつ?」「誰が?」「なぜ?」と聞き返される。そういう場面を減らすために、5w1hで情報を確認してから伝える、という使い方が定番になっています。
報連相以外にも、企画書や提案資料をまとめるとき、会議の議事録を書くとき、プロジェクトの段取りを決めるときなど、「情報が正確に伝わる必要がある場面」なら基本的にどこでも使えます。
たとえば「システム開発の遅れを経営陣に報告する」という場面で5w1hを当てはめると、「今日(When)の定例会議(Where)で、経営陣に(Who)、システム開発の遅れについて(What)、人員不足と認識のずれが原因で(Why)、改善案を示す形で(How)報告する」という具合に整理できます。
5w2hとはどう違う?
5w1hとよく一緒に出てくるのが「5w2h」です。5w2hは、5w1hの6要素に「How much(いくら)」を加えたもの。費用・コスト・売上金額など、数値的な情報も一緒に整理したいときに使われます。
マーケティング戦略や予算を含む企画の場合は5w2hのほうが便利なことも多く、使い分けの基準は「金額情報が必要かどうか」がシンプルな目安になります。基本の情報整理なら5w1h、コストまで含めたいなら5w2hと覚えておくと実用的です。
よくある誤解と使うときの注意
5w1hについて意外と多い誤解が「6つの要素を全部埋めなければいけない」というものです。実際には、場面によってはすべての項目が必要ではないことも多く、必要な要素に絞って使うのが自然な使い方です。
ナギ全部埋めることよりも、抜けが出ないか確認する感覚が大事
もう一つ、「順番が決まっている」と思っている方もいますが、5w1hは順番が固定されているわけではありません。伝えたい内容に合わせてどこから始めてもOK。情報が漏れていないかを確かめるためのチェックリストとして使うイメージが近いかもしれません。
また、5w1hはビジネス専用のツールではなく、日常の文章を書くときや、英語で情報をまとめるときにも使える考え方です。「なんとなく情報がばらけている気がする」と感じたときに、この6つの視点から見直してみると整理しやすくなります。
5w1hを自分のものにするには
5w1hは、「知っている」と「使える」の間に少し距離があるフレームワークです。意味は分かっていても、いざ実際の報告や文章に当てはめようとすると、どこかが抜けていたり、Whyだけが薄かったりすることがある。
まずは日常の報告や連絡の場面で、「この話にWhy(なぜ)が入っているか?」だけを意識してみるのが一番試しやすいと思います。Why が入ると、単なる事実の報告が「状況の説明」に変わるので、受け取る側に伝わる量が変わってきます。
5w1hは難しい言葉ではないけれど、使い慣れると情報を渡す速度が変わります。6つの要素をチェックリスト代わりに使ってみるところから始めてみてください。












