fdgsとは?航空機エンジンで使われる減速ギアの意味

「fdgsとは何だろう」と調べると、略語だけでは意味をつかみにくいですよね。航空機エンジンの文脈では、FDGSはファンの回転に関わるギアシステムを指します。

『ゴイノワ』のナギです。今回は複数あるFDGSの用法から、航空分野で確認できる「Fan Drive Gear System」に絞って、役割やGTFとの関係を見ていきます。

目次

fdgsとは何を指す?

航空機エンジンで使われるFDGSとは「Fan Drive Gear System」の略です。日本語では、ファンを駆動するためのギアシステムと捉えると意味がつかみやすくなります。

主な役割は、エンジン内部で伝えられる回転をギアで減速し、ファンを低圧系統とは異なる回転速度で動かせるようにすることです。ファンと低圧系統の回転速度を分ける仕組みが理解の芯になります。

インドの航空事故調査当局の資料でも、FDGSはLPシャフトとLPコンプレッサー側をつなぐ遊星歯車式の減速装置として説明されています。

  • Fan Drive Gear Systemの略
  • 航空機エンジンで使われる
  • ギアを使って回転を減速する
  • ファンの回転速度を変えられる

FDGSの読み方と表記

FDGSは英語の「Fan Drive Gear System」の頭文字を並べた表記です。専門資料では大文字の「FDGS」と書かれるため、検索するときも大文字にすると航空分野の情報を探しやすくなります。

FDGSは略語なので、4文字そのものが一つの一般英単語というわけではありません。文書では最初に正式名称を書き、その後にFDGSと省略して使われる形が見られます。

正式名称

Fan Drive Gear Systemです

分野

航空機のターボファンエンジンで使われます

基本的な役割

ギアを介してファンへ回転を伝えます

なお、FDGSという4文字だけなら別分野の略称を指す場合もあります。わたしならここを先に見ます。前後に「engine」「fan」「GTF」などがあれば、航空分野の可能性を考えやすいですね。

どこで使われる仕組み?

FDGSは、ギアードターボファンと呼ばれる航空機用エンジンの仕組みと深く関わっています。川崎重工業の資料では、P&WのGTFに遊星歯車機構が導入されていると説明されています。

一般的なターボファンでは、前方の大きなファンが空気を後ろへ送り出します。一方、ファンと、それを駆動するタービンやコンプレッサーでは、適した回転速度が同じとは限りません。

そこでギアを間に置き、回転速度の関係を変えるのがFDGSです。ファンを単純に軸へ直結する構造とは異なるところが、理解するときのポイントになります。

FDGSが担っている役割

FDGSでは、タービン側から伝わる回転をギア機構に通してファンへ届けます。これにより、大きなファンを比較的低い回転速度で動かしながら、低圧側の機器はそれとは異なる速度で動かせます。

日本ガスタービン学会誌に掲載されたP&W関係者の解説でも、減速ギアを採用するとファンの速度だけに低圧系統全体を合わせる必要がなくなる点が示されています。

ナギ

わたしならファンとの回転差に注目します

つまり、単に「歯車が付いている装置」と覚えるより、回転速度を分けるための装置と捉えるほうが、FDGSが置かれている理由まで理解しやすくなります。

なぜギアで減速するの?

大きなファンと低圧タービンでは、求められる回転のしかたが異なります。川崎重工業の解説では、従来構造ではファンとタービン側の適した回転速度の違いが性能向上の制約になると説明されています。

ギアを介すと、ファンを低い速度で回しながら、低圧側のタービンやコンプレッサーを別の速度で動かせます。それぞれを同じ回転速度へ合わせなくてよいわけです。

ここは意味を取り違えたくないんですよね。FDGS自体がエンジン全体を指すのではなく、異なる回転速度を成立させるために組み込まれた機構の一つです。

GTFとはどう違う?

FDGSと一緒に出てきやすい言葉がGTFです。GTFは「Geared Turbofan」の略で、ギア機構を取り入れたターボファンエンジンの方式を表します。

対してFDGSは、そのGTFを成り立たせるギアシステム側の名称です。そのため「FDGS=GTF」と考えるのではなく、エンジン方式と、その内部で働く機構という関係で見ると分かりやすくなります。

Pratt & Whitneyも、GTFエンジンの構造を成立させる技術としてFan Drive Gear Systemを説明しています。略語が並んだ資料では、この対象範囲の違いを意識すると読みやすくなります。

FDGSで誤解しやすい点

一つ目は、FDGSだけを見て意味を固定しないことです。略語は分野によって別の正式名称を持つ場合があり、今回扱っているのは航空機エンジン分野のFan Drive Gear Systemです。

二つ目は、FDGSをファンそのものだと思わないこと。ファンは空気を動かす回転部品で、FDGSはそのファンへ回転を伝える過程に入るギアシステムです。

三つ目は、一般的な「ギアボックス」という語と完全に同じ名前として扱わないことです。FDGSは航空機エンジン内でファン駆動に使われる特定のシステムを指して使われています。

FDGSを見かけたら

航空分野のFDGSはFan Drive Gear Systemの略で、ギアを介してファンへ回転を伝え、ファンと低圧系統を異なる回転速度で動かせるようにする仕組みです。

ただしFDGSという文字列だけでは、別分野の略称まで排除できません。航空機、エンジン、GTF、ファン、タービンといった語が周囲にあるかを確認すると、今回の意味か判断しやすくなります。

次にFDGSを見かけたら、その文章の「FDGS」を「ファンをギア経由で駆動する仕組み」と置き換えて読んでみてください。前後の説明とのつながりが見えやすくなります。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ゴイノワ」ナギ

『くらしごと』では、暮らしの中で気になることや、動く前にちょっと確認しておきたいことをわかりやすくまとめています。

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