映画館のチラシやSNSで「4D」という文字を見かけて、なんとなく「すごそう」と思いつつも、正直どういう意味なのかよく分からないままにしていた、という人は意外と多いんじゃないでしょうか。
「3Dは映像が飛び出してくるやつ、じゃあ4Dは?」と思ったとき、調べてみると意外とシンプルな話だったので、今回まとめておくことにしました。
『ゴイノワ』のナギです。この記事では、4Dという言葉の意味と読み方から、4DXやMX4Dとの関係、初めて行くときに知っておくと安心なことまで、順に見ていきます。
4Dの読み方と基本の意味
4Dは「フォーディー」と読みます。英語の「Four Dimension(4次元)」を略した言葉で、日本語では「4次元」や「四次元」と訳されることが多いです。
わたしたちが暮らす世界は「縦・横・高さ」という3つの次元で成り立っていますが、そこにもう一つの要素を加えた概念が4Dです。物理学や数学の世界では「4番目の次元=時間」として扱われることがあります。
ただ、日常や映画の文脈では「時間を超える」という意味で使われているわけではなく、「3D(立体映像)にさらに体感要素を加えた体験」という意味で使われることがほとんどです。
映画における「4D」って何が違う?
映画の文脈で「4D」が登場するのは、3Dよりもさらに踏み込んだ体験型の上映形式を指すときです。コトバンクの「デジタル大辞泉」にも、「映画の上映時に、場面に応じて座席を動かしたり、風や香り、水しぶきなどを出したりする上映方式」と載っています。
2Dは平面で「観る」映画、3Dは立体映像を「立体的に観る」映画。これに対して4Dは、映画を「体感する」映画という位置づけです。ここで言う4番目の要素は「時間」ではなく「体感」という感覚的な軸を指しています。
ナギ映画を「観る」から「体感する」に変えたのが4D
具体的にどんな演出があるかというと、座席が前後・左右・上下に動く、風が吹いてくる、霧や水しぶきが飛んでくる、香りが漂う、といったものです。アクション映画で爆発シーンが来ると座席が振動したり、海のシーンでほんのり水を感じたりする、あのやつです。
4DXとMX4D、どちらも「4D」だけど何が違う?
「4D映画に行こう」と調べると、「4DX」と「MX4D」の2種類が出てきます。どちらも4D上映の一種ですが、別の会社が開発した別のシステムです。
- 4DX
-
韓国のCJ 4DPLEX社が開発。座席の動きが大きくアトラクション感が強い。109シネマズやユナイテッド・シネマで体験できる。
- MX4D
-
アメリカのMediaMation社が開発。座席の動きが繊細で、映画の世界観に寄り添う演出が特徴。主にTOHOシネマズで体験できる。
一言で言うと、4DXは「アトラクション感覚」でダイナミックに楽しみたい人向け、MX4Dは「映画の世界観に没入したい」人向けと言われています。どちらも4Dの一形態なので、大きな枠組みは同じですが、細かい演出の方向性が異なります。
わたしなら、初めての4D体験はどちらか一方で試してみて、感触をつかんでから比べるかな、と思っています。いきなり「4DXとMX4Dどっちにするか」から迷い始めると、本題の映画選びが後回しになりそうで。
4D映画を初めて観るとき知っておきたいこと
4D映画は体を動かしながら観るものなので、通常の映画鑑賞とは少し違う準備が必要なことがあります。
- 荷物は足元に置かず、ロッカーへ預ける
- 飲み物は上映前に少し飲んでおくと安心
- 酔いやすい人は酔い止めを用意しておく
- 水の演出はオン/オフで切り替えができる劇場が多い
- 身長100cm未満の子どもは鑑賞できない場合がある
座席が大きく動くので、荷物を足元に置いておくとかなり邪魔になります。最初に「ロッカーへ預けてください」とスタッフさんに案内される劇場も多いので、慌てないよう覚えておくといいと思います。
「4D」という言葉、他にどこで使われる?
映画以外にも「4D」という言葉はいくつかの文脈で登場します。妊婦健診で耳にする「4Dエコー」は、3Dの立体映像に「リアルタイムの動き(時間軸)」を加えたもので、お腹の赤ちゃんが動いている様子を立体的に確認できる超音波検査のことです。
また、「4Dプリンター」という言葉もあります。これは3Dプリンターで作られた物体が、熱や水などの外部環境に反応して形状を変えるもので、「時間」という次元を加えた技術として研究されています。
このように「4D」という言葉の使い方は分野によって少しずつ異なりますが、共通しているのは「3次元の世界にもう一つの軸(体感・動き・時間)を加えた概念」だという点です。
4Dという言葉を使うとき迷いやすいこと
「4Dと3Dは何が違うの?」という質問は、映画を観に行く前によく出てきます。3Dは「立体映像を目で観る」体験で、特殊な眼鏡をかけることで映像が立体的に飛び出して見えます。一方4Dは、立体映像に加えて(または代わりに)座席の動きや特殊効果で「体ごと映画に入り込む」体験です。
ちなみに4D映画は3D上映を含まないケースもあります。「4D=3D以上のもの」とは限らない点は、わたしも最初少し混乱したところでした。4Dという数字は「4番目の体験軸」を意味するもので、必ずしも3Dの上位互換ではないんですよね。
4Dの感覚、つかめてきたら次は実際に試してみると早い
4Dは「3次元の空間にもう一つの要素を加えた概念」で、映画の文脈では「座席の動きや風・水・香りなどで映画を体感できる上映システム」のことです。4DXとMX4Dはどちらも4D映画の一種で、開発元や演出の方向性が異なります。
映画以外のエコーやプリンターの文脈でも「4D」は登場しますが、「3Dに時間や体感の軸を加えたもの」という芯は共通しています。分野によって少し意味がずれるときは、どの軸を加えているかを見ると混乱しにくいです。
言葉の意味が分かると、次に「じゃあどの映画で試してみようか」という話になりやすいと思います。気になる映画が4D上映をやっているなら、一度試してみると「ああ、こういうことか」と体でつかめますよ。












