「acc」という表記、車を運転していたり、カーナビやドライブレコーダーを取り付けようとしたりするときに目に入ることがありますよね。ちょっと調べてみると、どうやら「acc」という略語が車の世界では2つの別々の意味で使われていることがわかります。
こんにちは、『ゴイノワ』のナギです。同じ「acc」という3文字でも、指しているものが違う、というのはなかなか紛らわしいなと思って、今回はこの言葉をきちんと確認してみました。
読み終わったあとには「あのaccってどっちのaccか」がパッとわかるくらいにはなれると思います。
accには2つの意味がある
まず大前提として、車の文脈で出てくる「acc」は、まったく性質の違う2つの意味を持っています。一つはアクセサリー電源(Accessory電源)、もう一つはアダプティブ・クルーズ・コントロール(Adaptive Cruise Control)です。
「どっちのaccか」は、文脈を見れば大体わかるのですが、初めて見るときは混乱しやすいんですよね。カーナビの取扱説明書を読んでいるときに出てくる「acc」と、最新の安全装備の話で出てくる「acc」は、別物だと思って読んだほうが迷いません。
ACC電源(アクセサリー電源)とは
一つ目のACCは、車のキーを「エンジンをかける手前」の位置にしたときに入る電源のことです。アクセサリー電源とも呼ばれ、エンジンがかかっていなくても、カーナビやオーディオ、ETCなどが使える状態になります。
キーを差し込んで一段階回した位置、あるいはプッシュスタート車ならブレーキを踏まずにボタンを一回押した状態が「ACC ON」です。エンジンなしで音楽や窓の操作ができる、ちょっと便利な中間ポジションといえます。
カーナビやドライブレコーダーを後付けするときは、この「ACC電源からどうやって電気を取るか」という話になることが多いです。ヒューズボックスやシガーソケット裏の配線から取り出すのが一般的な方法で、DIY好きな人には割と身近な話だと思います。
ACC電源と常時電源・IG電源の違い
ACC電源を理解するうえで、他の電源との違いも頭に入れておくとすっきりします。車の電源には主に3種類あります。
- 常時電源(BATT)
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キーの状態に関係なく常に電気が流れている電源
- ACC電源
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キーをアクセサリー位置にしたときだけ通電する電源
- IG電源(イグニッション電源)
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エンジン始動と同時に通電し、エンジン制御系に使われる電源
ACC電源は「エンジンなしで動く電装品のためのスイッチ」として機能するイメージです。IGはエンジンを動かすための系統なので、用途がかなり異なります。カーナビの電源配線を調べていると「ACC線」と「常時電源線」の両方が出てきますが、そのあたりの違いも、この区分を知っていると読みやすくなりますよ。
もう一つのACC:アダプティブ・クルーズ・コントロール
二つ目のACCは、近年の車に搭載されている運転支援システムの名前です。「Adaptive Cruise Control」の略で、日本語では「定速走行・車間距離制御装置」とも呼ばれています。
簡単にいうと、あらかじめ設定した速度を維持しながら走り、前の車に近づいたら自動的に減速して車間距離を保ってくれる機能です。センサーやカメラが前方の車両を検知して、アクセルとブレーキの操作を車が自動で行います。
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高速道路や自動車専用道路での使用を前提に設計されていて、一般道での常用は推奨されていません。バイクや自転車の検知が難しいケースもあるため、場所の判断はドライバー自身がする必要があります。
ACCが使える場面と注意点
アダプティブ・クルーズ・コントロールは、主に高速道路での長距離移動で活躍します。一定速度をキープしてくれるので、アクセルを踏み続ける疲労がかなり減ります。前走車が減速すれば自動で追従し、いなくなれば設定速度まで自動加速します。
ただし、雨や雪などの悪天候ではセンサーの検知精度が落ちることがあるため、使用は控えたほうがよい場面もあります。また、料金所付近や合流地点ではACCを解除して、ドライバー自身がハンドルを握るのが基本です。便利な機能ではありますが、あくまで運転支援であることは変わりません。
「acc」を見かけたとき、どちらか迷ったら
「acc」という文字に出会ったとき、どちらの意味かを判断するのは、文脈を読むのが一番です。カーナビやオーディオの配線・取り付けの話なら「アクセサリー電源」、車の安全装備や運転支援システムの話なら「アダプティブ・クルーズ・コントロール」と考えると、まず間違いありません。
同じ略称でも意味がまったく違うのは少し不便ですが、どちらも車の世界では日常的に使われる言葉なので、両方の意味を頭に入れておくと取扱説明書や整備の話についていきやすくなります。
次に「acc」を見かけたとき、まず「これは電源の話?それとも運転支援の話?」と一秒だけ立ち止まってみてください。そこで文脈が読めるようになっていれば、もう意味を取り違える心配はほぼないと思います。












